結婚指輪からキラキラが消える！？マット加工について
つや消しとつやあり
結婚指輪の製作にあたり、最後の仕上げとして「加工」が施されます。加工には大きくわけて「つやあり」と「つや消し」がございます。「つやあり」については、文字だけで想像がつくでしょう。結婚指輪に文字通り「つや」を出し、美しく加工するものです。
「つや消し」は「つやあり」の逆。つまり、つやを消して結婚指輪を仕上げるものになります。
結婚指輪からキラキラをなくす？
折角の結婚指輪のつやを消すのは、勿体ないように聞こえるでしょう。しかし、敢えてつやを消すことにより「つやあり」とは違った、雰囲気を出すことができるのです。「つや」そのものは消えてしまいますが、輝きは消えません。「つやあり」指輪とは違う輝きを放つので、独特の風味も楽しめるでしょう。
「つや消し」にはデザインだけでなく、実用性も高くなっています。基本的に指輪の表面に傷をつけてつやを消すため、万が一にも指輪に汚れがついても目立つことはないでしょう。また落ち着いた雰囲気に仕上げられれば、職場でも指輪をつけることができます。
マット加工とは？
「つや消し」には、様々なやり方がございます。最もオーソドックスなやり方は、マット加工でしょう。指輪の表面に、目に見えない大きさで凹凸を付けます。マット加工には、ヘアライン加工やホーニング加工があります。
ヘアライン加工は、直線状に凹凸をつける加工方法を指します。直線の向きを変えるだけでも様々な表情を見せるので、デザインの幅はかなり広がるでしょう。また長年使い続けると凹凸がなくなり、独特のつやも出てきます。ホーニング加工は、細かい粒をつける加工です。表面が凸凹するものの、肉眼ではほとんど分かりません。
大胆な加工も
ヘアライン加工やホーニング加工は細やかな凹凸をつけるやり方。逆に豪快に凹凸をつけて独特の風味を出すやり方もございます。マット加工とは違う種類になりますが、頭の隅に入れても損はないでしょう。
有名なものは、金づちで叩いたような仕上がりになる「槌目模様」でしょう。本当に金づちを使って加工するので、強度はかなり上がります。
